自閉症の謎を解き明かす [自閉症資料1]

「自閉症の謎を解き明かす」 東京書籍
ウタ・フリス
こちらは前出の本の内容から、さらに踏み込んで
自閉症を語っています。
その内容は、脳の解剖学的及び生理学的観察をも含む、自閉症の要因について網羅されていて、
医者研究者が、研究対象として自閉症児を見た時に、
すぐその研究のヒントが引き出せる様に書かれている書籍です。
自閉症児はふたりと同じ症状を示す子供はいませんから、
この書籍があれば、自閉症児の数だけ論文が書けるネタを探し出せそうです。
ちなみにこの絵は自閉症の子供が描いてくれたフリスの肖像です。

この書籍には、実際の子供達の特徴的エピソードが含まれています。
ニキリンコは、この書籍からもそのままエピソードをパクってますが
コチラがオリジナル。
くれぐれもお間違えの無い様。
つづく
【自閉症テレビ20】幾つある?自閉症のタイプ
自閉症の心の世界 [自閉症資料1]
「自閉症の心の世界」 星和書店
フランチェスカ・ハッペ
フランチェスカ・ハッペはこの本の事を
「本来目的としている読者は、私のように自閉症の謎に魅了された、心理学やそれと関連する
領域の学生や大学院生です」
と紹介しています。
ただ、心理学が医学と密接に繋がっている英国と文学部に併設されている日本とでは
状況が異なるようで、非常に、ロジカルであり、理系の私とも親和性のある論理構成になっています。
日本でも専門医以外の医者、例えば小児科医であったり他の科目の医者が、
「自閉症スペクトラムが普通の人に繋がっている」と
明らかな誤解をしている例が見受けられますが、
英国でも研究者として同じ悩みがある様です。

ハッペは、ここで
「自閉症」は正常な連続体の一端に位置していない。
とハッキリ明示しています。
つづく
【自閉症テレビ23】支援級全員ASD
三つ組の障害 [自閉症資料1]



ローナ・ウイングを代表としたサイモン・バロン=コーエン、
ウタ・フリス、フランチェスカ・ハッペ達によって、
遂に自閉症が「自閉症スペクトル」として定義付けられた。
この功績はWHOでも認められ、診断基準も認知された。
現在医学上の「自閉症」と言う診断を貰えるのも、ウイング達の理論が認知されたことによる。
その基本はこうだ。
1.自閉症スペクトルは三つ組の障害を持っている。
2.三つの障害のうち一つでも欠けると自閉症では無い。
その他の障害になる。
3.三つ組の障害とは以下の通り。
3-1.社会的相互交渉 の障害
3-2.コミュニケーション の障害
3-3.想像力 の障害
この全部の障害が揃っていると言う事が最も重要。
これに似た知ったかぶりが流した都市伝説はこちら。
発達障害の三つ組
アスペルガー症候群
学習障害(LD)
ADHD
これは根拠も分類もメチャクチャ。
専門医以外の医者も勘違いしているケースがある。 動画も見てね

つづく
【自閉症テレビ20】幾つある?自閉症のタイプ
熊沢英一郎君の事件 [事件被害者加害者]

象徴的な事件が起きた。
川崎カリタス学園の子供達が刃物で切りつけられ犠牲者が出た。犯人は岩崎隆一(51才)。
今度は逆、外で隔絶して暮らしていた息子が家へ戻って1週間。その暴力と将来を悲観して
父親が息子を殺した。死んだのは熊沢英一郎(44才)。
特にカリタス学園の事件は無差別殺人だから、皆他人事じゃ無いと同情を誘っている。
私はこの手の事件が起きた時、被害者を同情するのも当然だが、事件を起こした当事者、
そしてその当事者と密接な関係にあった家族の立場、状況を考えると、その家族にも
非常に同情してしまう。
岩崎にしても熊沢の父にしても、人を殺すまで追い詰められた。その前に何か出来なかったのか。
特に熊沢英一郎(44才)は年齢にしても発言にしても非常に日本の現在を象徴している。
つまり、こうである。
「肉体は健康だが脳は生まれつきアスペルガー症候群だし、
18歳で統合失調症という呪われた身体」
この考え方は、創価学会のグループが続けてきている宣伝活動が見事に実を結んだ考え方。
「私は発達障害で感覚過敏で生きづらく、幻聴もありますがアスペです」
「自閉症にはこう見えています。」
自閉症、自閉症スペクトル、アスペルガー症候群と統合失調症の違いが医学的に明らかに
なったのにも関わらず、
病識の乏しい統合失調症の患者が「発達障害」と思い込む様な
大量のマスコミ情報とネット情報。
統合失調症との意図的な混濁。
熊沢英一郎(44才)はその情報操作の犠牲者であり、その父は被害者なのだ。
どちらも本当に痛ましい事件だ。忘れてはいけない。
【自閉症テレビ21】凶悪犯罪ASD
熊沢君2 発達障害と事件 [事件被害者加害者]

お父さんに殺された熊沢英一郎君44才。
自分でアスペルガーで統合失調症と自己診断していた。
こども時代も学校でひどく虐められていた様子が伝えられた。
こう言う話を聞くと、精神科医が不勉強なのか、精神科医がキチンと指導しても、
統合失調症の特徴で、勝手に自分の病気を決めてしまったのかは分からない。
ただ、虐めの嵐に晒されていた事は間違い無く、この時に教師や精神科医が、
この書籍の様な知識を持っていたら、事態は違っていただろう。
荒れた熊沢君を両親はどうにもしようが無かったのだろう。親子関係、アダルトチルドレンで有名な
斉藤学先生は、苦しむ親に対して「とにかく逃げなさい。そして断絶しなさい。彼らに任せなさい」
というアドバイスを実践していたから、同じ様な手法を取り別居していたのだろうか。
しかし、ゴミの問題が居住地で発生し家に戻ってきた。これが悲劇の引き金になった。
私の統合失調症のイトコもそうだったが、ゴミに対して奇妙な事を始める所から、問題が発覚する。
例えばゴミ屋敷なんかそうだが、間違い無く精神病の問題なのに、ワイドショーでは
おもしろおかしく取り上げる。行政も同じ様な見方しかしないから、誰も救われない。
熊沢君が統合失調症と自覚していたのに、ゴミの問題が出だしたと言う事は、その頃には
薬を勝手に止めていたのかもしれない。
事件が起きると、一斉に親族、親の話が出る。さらに周辺、同級生事情通の話で持ちきりだ。
しかし、それでも選挙は迫る。
創価学会の方針通り、言葉狩りの為の「発達障害」を主語にした記事がまたネット上を賑わす。
事件の時は、あれ程親や同級生の話を載せるのに、「発達障害」の記事に載る自称発達障害の話は、
100%自称当事者の話だけ。絶対、親から見たエピソードだったり、友人の話だったり一切無い。
せいぜい、迷惑を掛けられたと言う同僚の話だが、その話も発達障害と言う事を前提にした
作り話としか思えないリアルじゃ無い話だ。
変わり身が早いと言うか、物忘れが激しいと言うか、それともやはり愉快犯なのか。
モラルの無い人にはどうしようも無い。
【自閉症テレビ15】統合失調症と自閉症の謎1

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