鏡の向こう [自閉症資料2]

これも誰もが目にしている事。
子猫や子犬が不思議そうに鏡を見る。鼻をくっつけると冷たいのでビックリする。
誰だろう。不思議がって鏡の裏側に回り込むが誰も居ない。正面に回るとまた誰かがこちらを
じっと見ている。この行動を何度か行うが、すぐに動物では無いと覚えもう興味を持たない。
赤ん坊も同じ行動を取る。これは、脳の発達の過程で、鏡に映る赤ん坊を見て興味を持つが、
鏡の裏側には誰も居ない事を覚える。
この時点では、赤ん坊も子犬も思考の過程、思考回路は同等、同じだ。とても可愛らしい赤ん坊の
時期で、18ヶ月前の赤ん坊に見られる姿だ。
ところが、この後20ヶ月から22ヶ月を迎えると、赤ん坊は長足の進歩を遂げる。
鏡を見て、その姿が自分である事を「知る」覚えるのである。もう鏡の裏側に回る事は無い。
チョコクリームを付けた自分の顔を見て笑い転げる様になる。鏡に映っているモノが自分である事の
証明だ。これが、人間が動物から人間に変わる瞬間。SAMを獲得する瞬間である。
このSAMを獲得する事で、動物の領域に居た赤ん坊が、人間としてヒトとなり自己(自分)を
獲得したのである。SAMは後述
ところが、人間の中にこのSAMを獲得出来ないまま成長する人間が存在している事が分かった。
その人間の事を「自閉症」「自閉症スペクトラム・ASD」「アスペルガー症候群」と言う。
このSAMを獲得出来たか出来なかったかが「自閉症」とするか「ナンチャッテアスペ」とするかの
分かれ目なのである。
SAMを持たない。しかし知能まで持たない訳では無い。
例えば、鏡に映るのは物理的現象で、自分が映っているのである。これは知能で理解し覚える事が
出来る。つまり学習だ。
SAMを持たない人は、非常に高い知能を持つ人から知能が低い知恵遅れの子供まで、スペクトラム状
に存在している。この仮定に理論立てられたモノが「自閉症のスペクトル理論」である。
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自閉症の度合いが濃い人と薄い人が居て、薄い人は限りなく薄く「ヒト」に連なる。
と言うのは明らかな間違い。
しかし、ネット情報のかいつまみ、コピペ、孫引きに頼ってコメントしている人が殆どだから、
上記の間違い、嘘が氾濫し、その事が「ナンチャッテアスペ」を増殖させ本人に信じ込ませて
居るのである。
勿論、知能と学習で「ヒト」の行動を真似ているから、限りなく「ヒト」らしく振る舞っている
自閉症は居る。しかし、どんなに取り繕ってもSAMを持っていないから「マインドブラインドネス」の
理論に基づいて作られた簡単なテストに、やすやすと引っかかってしまうのである。
一方、どんなに「アスペ」を取り繕っても、SAMがあり概念化が自動で出来てしまうから、
テストを受けさせればニセモノとバレてしまうのである。どうしてもと言うなら、事前にその答えを
暗記しておくしか無い。そこまでやった「ニセアスペ」は流石に見た事は無い。
大体、皆自分自身がニセモノである事を「無意識下」でも「意識的」にでも認めているから、
診療自体を拒否し、テストも拒否し、診断を拒否するのである。
ただ、ネット上で診断を受けたと書く事は自由に出来るし、自分がそうだったと信じる事も出来る。
その場合、精神科へ通院し、医師のアドバイスを受けている過程で、「アスペルガーの可能性もある」
と言う話が「アスペルガーと診断を受けた」になる事が多いのだ。
学校で、会社で、社会でどうにも解決出来ないモヤモヤがあるなら、精神科へ通い続け、
必要なら専門医の診断テストを受け診断を受ける事は大切な事である。
【自閉症テレビ11】ホントの診断法アスペルガー

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