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忘れられた機能 概念化 [自閉症資料2]

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ネット上では全く話題にも上らない「概念化」。






人間が「正常な人」として成り立つ重要な能力が概念化と言う能力だ。






誰もが生まれつき持っているので、その能力について考える事も存在している事すら忘れる
概念化という能力。ダウン症に生まれてもきちんとこの概念化の能力を持っているから、
ヒトとして愛される。






一方、概念化の能力を持たない人は、1万人に58人の割合でしか居無い。概念化が出来ない人間の
存在自体が忘れ去られ、人間であるなら常に概念化が出来ると思われてしまう。






では、概念化と言う能力はどの様な場面で使われているのだろうか。






「つらく悲しい」   これがお笑いぐさと言う事は別項で述べた。






何故これがお笑いぐさなのか。私(アスペルガー症候群診断済み)と妻(アスペルガー症候群診断済
み)は、この様な表現を見ると即座に反応してしまう。「ばかばかしい。 何なんだよ」
「ハッキリ言えよハッキリ」






「つらい」とはつらい事の概念だ。「悲しい」も悲しい事の概念だ。正常な人はつらいと言われただけ
で、つらいの塊、つまり「つらい」と言う概念で理解する。同様に「悲しい」も悲しいと言う概念で
理解出来る。






私たち自閉症は概念化する能力が欠如しているから、「つらい」と言われても全く分からない。

「一体何かあったんだ」「何がどうしてどうなったんだ」
「そして何がどうなったからそんなにつらかったんだ?」「ハッキリしろよハッキリ」となるのだ。






だから、ネット上、ブログ村の自称アスペ自閉症発達障害の自己申告を読むと、結局「私は生きにくく
つらい毎日を送っています。だけどこれは個性なんです」と言う話ばかりで何一つ具体的では無く、
つらさを感じさせるエピソードすら無い。






そりゃそうだ。だってあなたたちは自閉症じゃないもん。自閉症ごっこ。 自閉症とは全く逆のごっこ
遊びだから、間違って私たちの様な本物が読んでしまうとのけ反るぐらい嫌悪感でいたたまれなく
なってしまうのだ。






インターネットと言うのは、昔々は少数のコアなマニアの情報交換の場となりそうだったが、パソコン
能力の向上と通信ラインの情報量の増加で、実社会そのものとなる。嘗ては、自閉症のコミュニティが
出来そうな気配もあった。ところが今では、自閉症のメンタリティーを持っていたら、自閉症関連の
サイトには気色悪くて近づけない。






本当の医学上発達障害に分類される人、例えば読字障害の人は、ネット上に存在する発達障害への
サポート情報に触れる事も出来ない。本物の自閉症の人は、嫌悪感が先に立ち勝手に「自分は自閉症
では無い」と自己判断してしまう。






結局、ネット上は「自閉症ごっこ、発達障害ごっこ」のごっこ遊びの場となり、自閉症と現場で接触
する人が、情報を得ようとのぞき見しても、ごっこ遊びの延長の偽情報ばかり。自閉症の子供に本当に
役立つ情報は届かない。






恐ろしい事に、自閉症児を持つ親が作るネットワーク自体が、情報の真偽を確かめずに垂れ流し続けて
居るのだ。






ネット情報に翻弄されるなら、ネットなんか覗かない方が自閉症の子供の為だ。ラコーヌの森の
ビクトールを見て欲しい。

愛情だけで育ち、愛情だけだったからこそ立派な青年になったのだ。



【自閉症テレビ12】見て分かるアスペルガー1


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