三つ組の障害 [自閉症資料1]
ローナ・ウイングを代表としたサイモン・バロン=コーエン、
ウタ・フリス、フランチェスカ・ハッペ達によって、
遂に自閉症が「自閉症スペクトル」として定義付けられた。
この功績はWHOでも認められ、診断基準も認知された。
現在医学上の「自閉症」と言う診断を貰えるのも、ウイング達の理論が認知されたことによる。
その基本はこうだ。
1.自閉症スペクトルは三つ組の障害を持っている。
2.三つの障害のうち一つでも欠けると自閉症では無い。
その他の障害になる。
3.三つ組の障害とは以下の通り。
3-1.社会的相互交渉 の障害
3-2.コミュニケーション の障害
3-3.想像力 の障害
この全部の障害が揃っていると言う事が最も重要。
これに似た知ったかぶりが流した都市伝説はこちら。
発達障害の三つ組
アスペルガー症候群
学習障害(LD)
ADHD
これは根拠も分類もメチャクチャ。
専門医以外の医者も勘違いしているケースがある。 動画も見てね
つづく
【自閉症テレビ20】幾つある?自閉症のタイプ
自閉症の心の世界 [自閉症資料1]
「自閉症の心の世界」 星和書店
フランチェスカ・ハッペ
フランチェスカ・ハッペはこの本の事を
「本来目的としている読者は、私のように自閉症の謎に魅了された、心理学やそれと関連する
領域の学生や大学院生です」
と紹介しています。
ただ、心理学が医学と密接に繋がっている英国と文学部に併設されている日本とでは
状況が異なるようで、非常に、ロジカルであり、理系の私とも親和性のある論理構成になっています。
日本でも専門医以外の医者、例えば小児科医であったり他の科目の医者が、
「自閉症スペクトラムが普通の人に繋がっている」と
明らかな誤解をしている例が見受けられますが、
英国でも研究者として同じ悩みがある様です。
ハッペは、ここで
「自閉症」は正常な連続体の一端に位置していない。
とハッキリ明示しています。
つづく
【自閉症テレビ23】支援級全員ASD
自閉症の謎を解き明かす [自閉症資料1]
「自閉症の謎を解き明かす」 東京書籍
ウタ・フリス
こちらは前出の本の内容から、さらに踏み込んで
自閉症を語っています。
その内容は、脳の解剖学的及び生理学的観察をも含む、自閉症の要因について網羅されていて、
医者研究者が、研究対象として自閉症児を見た時に、
すぐその研究のヒントが引き出せる様に書かれている書籍です。
自閉症児はふたりと同じ症状を示す子供はいませんから、
この書籍があれば、自閉症児の数だけ論文が書けるネタを探し出せそうです。
ちなみにこの絵は自閉症の子供が描いてくれたフリスの肖像です。
この書籍には、実際の子供達の特徴的エピソードが含まれています。
ニキリンコは、この書籍からもそのままエピソードをパクってますが
コチラがオリジナル。
くれぐれもお間違えの無い様。
つづく
【自閉症テレビ20】幾つある?自閉症のタイプ
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