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ひきこもりの定義 [ひきこもり問題]

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あらためてひきこもりの定義を調べてみた。






「さまざまな要因の結果として、社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヶ月以上にわたって概ね家庭に留まっている状態(他者と関わらない形での外出をしている場合も含む)。」
上記は厚労省による定義。






しかし、思い出してみれば、そもそもひきこもりの話題が出始めた頃は、「部屋へひきこもったまま
出てこない」と言う事が話題になった事から始まった。






だから、「もの知る社会学者」
「個室があるからひきこもる」
「個室が無かった頃はひきこもりは居なかった」
「核家族がひきこもりを産んだ」と勝手な事を言っていた。






「もの知る教育者」
「誰もが通る道です」
「そっとしておけばそのうち出て来ます」とすべてを見通したような事を宣っていた。






結局、マスコミはその場その場で
「訳知り顔でその場限りの誰もが思い付く事を、あたかも真実であるかの様に言い切る専門家」
が欲しいだけで、誰も問題を解決しようと心配していない。面白ければいいんだな。






主にテレビのワイドショーでくり返された光景は、今ネットニュースに変わった。ネットニュースは、
回り回って自分が得になるような記事を、自分が得になるように書き、自分たちが現世利益になりさえ
すれば、何を書いても良い事になっている。






自閉症のこども達の事にしても、8050問題のひきこもりの青年達の事にしても、その家族達の事を含め、
心配しているのでは無い。自分の肩書きの数が増えるかどうか、自分たちの組織の役にどうやって使うか。
選挙の投票にどう繋げるか。目先の名簿集めにどう役立てるかだけ。誰も心配なんかしていない。






本当に切実に心配している人間の声は掻き消され、無かった事にされる。






ニキリンコ村上由美村上真雄、アスペの館の例を見ても明らかだ。



【自閉症テレビ29】サンタクロースと自閉症


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ひきこもりの概念 [ひきこもり問題]

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ネットニュースに引きこもり当事者の意見、とあったので少し読んで見たら、
ひきこもりでも何でも無く、ひきこもりの時期があって、現在は派遣で暮らす人の話。






見出しだけは凄いが、中身は何の収穫も無かった。ただ、ひきこもり時代があった人だから、
そこから脱する過程が詳細に書いてあれば凄い読み物になったのに、肝心な所は一切触れられていない。

取材していて疑問に思わないのかな。






前の記事でも書いたが、対外的な接触が少ない人は沢山いると思う。それを尤もらしく羅列して
定義しても意味が無い






ひきこもりの当事者、家族共に最も恐れているのは、精神的に健康か否か。
家族とわだかまり無く生活しているか。と言う事では無いだろうか。






例えば、余所の人間と上手くコミュニケーションが取れなくても、
家へ帰り家族とは仲良く暮らしているなら、他の家族が外で仕事をしている間、家の仕事をして
貰ったりすれば、それで、家族は成立するし、何の問題も無いだろう。






それから想像すれば簡単に分かるが、現実
家族とすらコミュニケーションが取れない
家族とコミュニケーションが取れない人間がどうやって、赤の他人とコミュニケーションが取れるんだ?






さらに、ひきこもるのには訳がある。何かひきこもりたい、2,3日ひきこもる事は誰でもあるだろう。
1週間?1ヶ月かもしれない。しかし、「心が健康」であれば、
やがてまた日常の生活に戻る。

その日常の生活に戻る事が出来ずひきこもりが日常になっているなら
「心が健康」である訳が無い






身体が不健康な時、チョットした風邪で熱が出たって病院へ行くのに
心が不健康になった時に、なぜ病院へ行かない。






例えば外科手術を受けた人が、気分が落ち込む時がある。そんな時は、外科病棟でも
抗うつ剤が処方されて元気を出して貰うんだ。






だから、精神科と言う呼び名が怖いんだったら、心療内科へ行けばイイ
心療内科でも恥ずかしいと思うなら、普通に内科へ行って相談すれば良いんだ。






病院によっては、内科でも抗うつ剤を処方してくれるかもしれないし、受診科を配慮して何か別室で
カウンセリングしてくれるかも知れない。






自閉症、自閉症スペクトル、アスペルガー症候群は生まれつきの脳の障害だから、
そのままでも良くも悪くもならないが、
統合失調症や他の精神病の場合、痴呆症と同じで放置しておくとどんどん脳細胞が壊れ
薬の効果も出にくくなる

逆に言えば、早く手当てすればする程、心の健康を取り戻す事が出来ると言う事。






だから「発達障害で生きづらく、感覚過敏で幻聴があります」と言う人達に対して、
投薬の継続、きちんとした医師による診断を呼びかけているんだ。






投薬を受け、障害者年金の受給が可能になれば、それこそ嫌な家族ともオサラバして、
1人でだって生活出来る。まさしく自立への道なんだ。



【自閉症テレビ15】統合失調症と自閉症の謎1


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ひきこもりの事件 [ひきこもり問題]

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「引きこもりに偏見を持たないで」事件の後誰かがすぐに声明を出したが、いくら言っても
引きこもりの事件には変わりない。






引きこもりと言っても、私だって老齢の引きこもりだ。対外的な接触は殆ど無い。
宅配便の応対だけだ。後は病院と、時々のホームセンターに出かけるだけ。
何が違うかというと、なんとか年金が出る年齢になって、取り敢えず生計の目処が立つだけだ。






引きこもりの事件と言えば、2000年にあったルーシーブラックマンさんの事件。これだって、
お金持ちの引きこもりの事件だ。






考えて見れば、引きこもりも早期療育の問題と同じで、誰かが根拠のある対処法を
見つけている訳じゃ無い。






昔のアドバイスを思い出しても、「今はそっとしておきましょう」とか「しばらく様子をみましょう」
なーんて話ばかりだった。暴力的に部屋から引っ張り出すと言うのも一時流行った。






本当は、そのアドバイスを求められた「教育関係者」が、当時からキッパリと「引きこもりに
どう対処して良いのか、私も分かりません」と言い切ってくれれば、他の研究者か誰かが、
現実に対処した経験を引き出す機運が出たかもしれない。






しかし、世の中知ったかぶりの方が珍重される。






私が知る引きこもりの実例を書こう。






彼は現在53才。高校1年の頃から様子が変わり、高校は中退したのか卒業したのかは知らない。






父親がデザイン業を個人で営んでいたので、父親の手伝いという名目でそのまま家に。原稿を届ける
手伝いをしているとかいないとか。父親の仕事も減り廃業。それに伴いそのまま引きこもり。






両親が亡くなり弟が残された姉は困った。家は残っているが生計はどうする






姉が我が家に相談に来た。「そう言えば、オバサン(彼の母親)は対人自閉症だとか言ってたよ。
そんな病気無いけど」
「そう言えばあの子(彼)むかし病院に行ったことがある、どっか遠くの病院へも行ってた」






記憶を辿った所、初診を受けた病院を見つけ、証明も取れた。彼は高校生の頃から
「統合失調症」を疑われていたのだ。






結局どうなったかと言うと、カウンセラーのアドバイスも受けながら、病院へ通院する事を承諾し、
現在は投薬を続けている。並行して障害者年金が貰える事となり、
なんとか生計を立てられる様になった。






母親が家族にも親族にも隠してきた引きこもり。図らずも母親の死が、彼の病気を明らかにし、
逆に、医師によるキチンとした定期観察と投薬、そして生計が保証される事になった。
引きこもりだった彼は今でも引きこもりだが、生計は維持して自立した生活をしている。
それもこれも、母親がキチンと精神科を受診させ、医師の判断を仰いでいた
記録が残っていたからだ。






日本の教育現場で、どれ程の教師が精神科医への相談を提言するだろう。
暴力事件が起きても警察に届けない彼ら。精神科の先生に相談してみては?なんて言うのは、
タブーどころか、神への反逆。人間としてあるまじき行為だと考えているのでは無いだろうか。






しかし、私の知る彼は、早い時期の診察が彼を救う事になった。






今、日本中の引きこもりの彼らは、どれ程医学的配慮を受けているだろう。
彼らの親族は、どれ程彼の母親の様な勇気を持っているだろうか。


【自閉症テレビ15】自閉症と統合失調症


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