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感覚過敏 トニー・アトウッドの論文1 [自閉症重要図書]

ネット上では「発達障害で感覚過敏」が定番だ。
感覚過敏だと言うんだからそうなんだろう。でも私は違う








誰もが感覚過敏と言うけど、感覚過敏って何なんだろう
今まで読んだ自閉症の論文の中にはほとんど感覚過敏を取り上げた論文は無い。









強いて言えば、感覚の敏感性と言う事で項目を挙げたトニーアトウッドの論文ぐらいだ。

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ただそれも、感覚の敏感性(sensory sensitivity)

「発達障害で感覚過敏です」と言う人の話を読むと、
全員が見事に感覚過敏(Hypersensitivity)を訴えている。








日本で、日本語で知ったかぶりがアトウッドの本を読めば、
感覚過敏感覚の敏感性も同じに見えて、同じだと勘違いしてしまうが、
原語で読むと、sensory sensitivityHypersensitivity
単語も表現も違うから、全く違う意味、違う意図を持って論理展開をしている事が分かる。










しかし、誰も原語にこだわったりしないからね。日本の本はこうなっている。
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この項目については、自閉症の感覚の敏感性(sensory sensitivity)
について論じているのであって、
自閉症が感覚過敏(Hypersensitivity)だと論じている訳では無いのだ。


つづく

【自閉症テレビ14】感覚過敏?ADHD?


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感覚過敏 トニー・アトウッドの論文2 [自閉症重要図書]

今まで読んだ自閉症の論文の中にはほとんど感覚過敏を取り上げた論文は無い。
強いて言えばこれ。
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ただそれも、感覚の敏感性(sensory sensitivity)

「発達障害で感覚過敏です」と言う人の話を読むと、
全員が見事に感覚過敏(Hypersensitivity)を訴えている。

しかし、誰も原語にこだわったりしないからね。日本の本はこうなっている。
Scan0008.jpg
Scan0009.jpg

この項目については、自閉症の感覚の敏感性(sensory sensitivity)
について論じているのであって、
自閉症が感覚過敏(Hypersensitivity)だと論じている訳では無い。






感覚の敏感性(sensory sensitivity)とはどう言う事か。
例えば、犬の鼻は匂いに敏感(sensory sensitivity)だ。  分かるよね。







だからといって、いつもどんな匂いにも反応し続けはしない。
もしいつも匂いに敏感だったら、もし飼い主の足が臭かったら、
部屋に入っただけで臭いで吐きまくっていなければならないし、
屁でもこいたら、犬はバク転して憤死してしまう。






匂いに敏感(sensory sensitivity)な犬でも、日常は普通に生活できるんだ。
これが感覚の敏感性(sensory sensitivity)







ところが、感覚過敏とは何か。これは人間に取って非常に重要な感覚。






例えば、本当に具合の悪い時、肌を触る風さえヒリヒリする様な感覚で、
さらに具合が悪くなる感じというのは分かるだろう?






この様に、日常に対して、何か身体の異常を感じた時に、
感覚過敏(Hypersensitivity)と言う形で人間は感じる事が出来るし表現する。
その異常な感じ方は、医者にとって患者の症状を知る重要な一つの手掛かりになる。






だから、感覚過敏(Hypersensitivity)は誰にでも起こりうる事なんだ。






ただ、ネット上の「発達障害」の人が訴える感覚過敏(Hypersensitivity)は、
不思議な事に、
統合失調症の人が訴える感覚過敏(Hypersensitivity)の症状そのものなんだ。

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さらに驚く事に、先日ドコかの会社で「自閉症の見る世界をバーチャルで再現」という
製品が発表された。
これも、開発者が自閉症?当事者で開発に関与して完成したと言う事だったのだが、
その解説を見ると、驚いた事にあの「草間彌生」さんが、子供の頃から見ている世界
そのものを再現している。






少なくとも、私が見ている世界とは違うし、
マインドブラインドネス」である私たちが、
正常である人達の見え方を「想像」して作れるなら、
「他人の気持ち」も簡単に想像出来る事になる。






統合失調症の人が見る世界を再現した、と言うならすべてに矛盾がないんだけど、
まあビジネスとして成立するんだから仕方ないか。





でも、私が見えてる世界でも無いし、妻が見えてる世界でも無い。
だから、何か根本的な所で間違っている様な気がするし、
またそれで、子供達が壊される事になると、困っちゃうんだよね。

つづく

【自閉症テレビ26】感覚過敏とアスペルガー1


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ふたごが語る精神病のルーツ [自閉症重要図書]

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「ふたごが語る精神病のルーツ」   紀伊國屋書店
    E・フラー・トリー他






この本は古書店を回っていた時に、偶然マニアックな専門書群の中から見つけました。
お医者さんか学者さんの蔵書だったモノでしょうか。






利益を前提に作られたモノでは無く、非常に重要な論文集として出版された様です。
統合失調症に詳しい精神科医なら必ず読む本だそうです。

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この論文集の中に、「統合失調症」と「自閉症」を間違う
現場の混乱が取り上げられていました。  

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ハッペの書籍でも繰り返し警告しています。

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2024年2月9日追記:15年ほど前、ASDが知られ始めた頃、盛んに統合失調症の症状をASDに当てはめ
統合失調症の人をASDと思い込ませ利用する事例が目に付いた。
理論上あり得ない事は、素人の私にも分かっていたが、その事を明確に示す論文が見つけられない。
そんな中で見つけた【ふたごが語る】と言う書籍。
明確な証拠を持ち出しても、統合失調症の人をASDと思い込ませ、巻き込む流れは今でも続く。
他人を利用する事だけを考える人たちには、統合失調症の患者がどうなろうと知った事ではないらしい。

つづく

【自閉症テレビ15】統合失調症と自閉症の謎1


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学研 自閉症児の為の構造化 [自閉症重要図書]

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2022年8月30日更新

「ティーチビジュアル 図鑑  自閉症児のための絵で見る構造化」
        佐々木正美   学研 ヒューマンケアブックス     


この書籍は何故か今は手に入りません。

改訂版としてか、内容を変更してか分かりませんが
現在は

「自閉症児のための絵で見る構造化〈パート2〉」
         ―TEACCHビジュアル図鑑
  佐々木正美  学研 ヒューマンケアブックス     

しか手に入りません。







当初発売された

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「ティーチビジュアル 図鑑  自閉症児のための絵で見る構造化」

にはある子供が取材され、掲載されているのです。
それがカナー君。

 44~46ページに掲載されたカナー君

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彼は壊れ、自殺未遂まで追い詰められ、今は支援校にすら行けなくなっています。

追記:Twitter上での話。彼を思春期の反抗期の話に矮小化している人達が居た。
勿論思春期に一気に壊れたのだからそうとも言えるが、今迄無かった壊れ方を見ると
熱心な療育の行く末と私は考える。

さらに、彼と同世代の自閉症者を見ると皆昼夜逆転してしまい、親が困っている例が多い。
以前は報道されなかったのか、少なかったのか。今は増加したのか、包み隠さず報道するからか?

私は早期療育。絵カードで子供を自由に操作した挙げ句のデメリットが出たと考える。







リペンタントママの所のカナー君
お母さんも施設も熱心に療育を施した。
効果抜群で、カナー君はお母さんの指示通り動く様になり、
その様子は書籍で紹介までされた






出版社は装丁を変えてパート2にすればすべて終わり。療育業者は生徒をやめさせれば終わり






結局ツケを払うのは親と何より本人なのです。


つづく

【自閉症テレビ7】ミニカーを並べる自閉症児2


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学研 特別支援教育Webマガジン [自閉症重要図書]

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左は泉流星 右のニキリンコとほくろの位置が同じ

「自立をめざして!
 Gakken特別支援教育Webマガジン」
                学習研究社


初め2006年 12月号だけがアクセス不能
なりましたが、






今ではこのWebマガジン存在自体が消えて
無くなりました。








Webマガジン廃刊が無い事が利点なのにも関わらずです。







「自立をめざして!Gakken特別支援教育Webマガジン12月号」には
「ニキリンコは存在しない」とChipが言っている
と言う話が、明記されています。






その記述は
浜松市 こどものこころの診療所
福井大学 児童青年期こころの専門医育成部門 指導客員教授
杉山登志朗 児童精神科医師です。






杉山登志朗先生は、WHOの診断基準や、ハッペ、ローナ・ウイング
主張とは異なる、「自閉症と正常な人がなだらかに繋がっている」と
世界的にも珍しくユニークな主張をされている人です。






ちなみにこの中の攻撃をするニセアスペ
文章を読んだだけで分かるニセアスペとは
私の事です。
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(クリックして見てね)


間違いはすぐ変更します。詳細はコメント欄にて詳しくお書き下さい。


つづく

【自閉症テレビ21】凶悪犯罪ASD


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