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感覚過敏 トニー・アトウッドの論文1 [自閉症重要図書]

ネット上では「発達障害で感覚過敏」が定番だ。
感覚過敏だと言うんだからそうなんだろう。でも私は違う








誰もが感覚過敏と言うけど、感覚過敏って何なんだろう
今まで読んだ自閉症の論文の中にはほとんど感覚過敏を取り上げた論文は無い。









強いて言えば、感覚の敏感性と言う事で項目を挙げたトニーアトウッドの論文ぐらいだ。

Scan0006.jpg

ただそれも、感覚の敏感性(sensory sensitivity)

「発達障害で感覚過敏です」と言う人の話を読むと、
全員が見事に感覚過敏(Hypersensitivity)を訴えている。








日本で、日本語で知ったかぶりがアトウッドの本を読めば、
感覚過敏感覚の敏感性も同じに見えて、同じだと勘違いしてしまうが、
原語で読むと、sensory sensitivityHypersensitivity
単語も表現も違うから、全く違う意味、違う意図を持って論理展開をしている事が分かる。










しかし、誰も原語にこだわったりしないからね。日本の本はこうなっている。
Scan0008.jpg
Scan0009.jpg

この項目については、自閉症の感覚の敏感性(sensory sensitivity)
について論じているのであって、
自閉症が感覚過敏(Hypersensitivity)だと論じている訳では無いのだ。


つづく

【自閉症テレビ14】感覚過敏?ADHD?


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自閉症と正常の境 ウイングの記述 [自閉症重要図書]

2022年4月5日更新
世界中でふたり(他にもいるかも知れませんが)、日本の杉山登志朗医師と辻井教授だけが、
自閉症グレーゾーンが存在すると主張しています。
フリス、ウイング、バロンコーエンやハッペ判定基準を準拠していると言いながらです。





マスコミ(NHK)やネットではしきりと主張していて、同じ主張はしょっちゅうネットで見掛けます。
しかし、残念ながらその根拠となる論文、データ等一切見つけられ無いのですが、
ヘタに「その根拠は」などと問おうモノなら、名誉毀損で訴えられるので誰も問いかけません。





数少ない情報の中から、その根拠らしきモノを見出すなら、この文章が見つかります。

LORNA1.jpg

ウイングの本の250ページ。
ただこの文章は英国流の言い回しがあり、分かりにくい日本語なのでくせ者です。

Scan0007-2.jpg

下記引用----------
     p250 正常との境

     自閉性障害として特徴づけられる特性の多くは、
     生活のあらゆる面で間題なく過ごしている人にも
     わずかながらみられることがあります。

     ほとんどの人はそのパーソナリティのなかに、
     自閉的行動となんらかの共通性をもつ側面が、
     一つないしそれ以上
     見られるものです。

     アスペルガーが指摘しているように、ある程度の自閉性は、
     芸術や科学の領域においては有利となります。
上記引用----------


1.自閉性が見られる人でも、問題無く生活している人がいる。
  かつての私がそうでしたが、残念ながら経済的成功に至らず、
  満足出来る生活環境を整えるまでには行きませんでした。
  しかし、私たちの仲間には、経済的成功者が存在し、
  生涯を全うできる人もいます。






下記引用----------
     自閉性障害をもつ能力の高い人と、
     正常だがちょと変わった人との間には、 明確な境界線は存在しません
     診断の問題の論議のなかで、
     どこに線を引くべきかということがしばしば討議されます。
     診断を下すことによって、だれかを傷つけたり、
     以前になかった問題を引き起こす危険性はないのでしょうか。
     この問いは、実践上のジレンマではなく理論上のジレンマです。
上記引用----------


2.現在自閉性障害の明確な境界線を設けていない。それは理論上のジレンマがあるからだ。
  理論上のジレンマとはどの様な事でしょう。

  自閉症か否かは既に「心の理論」等で定義されている。
  しかし、問題無く生活している人まで含め強制的に判定する事に
  繋がらないか。
  判定した事で、かつてのユダヤの様に排除の対象になったり、
  判定された事で、例えば社会制度上で逆差別の対象にならないか。
  これらの可能性を考えると、理論上のジレンマが生じる。  と言う事です。






下記引用----------
     臨床においては
     自閉性障害の診断をする最も重要な理由は、
     個々の問題が幼年期から成人期までの発達上の難問を
     引き起こすからですし、
     また親たちや自閉性障害をもつ人自身がしばしば助けを必要としているからです。

     そうした場合、診断を下すためには、
     その診断によってどのような助言が得られるかを検討するのが適切です。

     よく対処している人は、たとえ自閉的特徴をたくさん
     もっていたとしても、診断を受けに行くよう紹介されたり、
     自分からすすんで診断を受けたりはしません。

     彼らにそうすべきだと助言することは、
     不当な干渉です。

     自分が自閉性障害をもつことに気づいており、
     そして相互に連絡を取りあっている非常に能力の高い人の
     グループは、いろいろな刊行物のなかで、自分たちの考え方や
     その世界の経験のしかたは、自分たちにとって正当なもので
     あること、そしてたとえ治療が可能だとしても、
     自分たちはそれを望んでいないことを強く主張しています。

     しかし自閉性障害だと気づいている人がすべて、
     必ずしもこのように感じているわけではなく、
     たとえ表面的にうまく対処していても助けを求めています。
     ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきです。
上記引用----------


3.ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきである。







「正常との境」 ウイングの言わんとする結論はこうです。

1.自閉性が見られる人でも、問題無く生活している人がいる。

2.現在自閉性障害の明確な境界線を設けていない。
  それは理論上のジレンマがあるからだ。

3.ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきである。






走り読みをすれば何となく変な人と自閉症の間がずっと続いている様に感じるかも知れませんが、
よく読み込むと、自閉症のグレーゾーンが存在するなどとは
一切書いていない事が分かると思います。(ハッペの書籍も参考の事)

IMGP6237.JPGScan0054.jpg




ではもう一度この部分をよく読んで見て下さい。
クリックすれば大きくなります。          
Scan0007.jpg

つづく

【自閉症テレビ11】ホントの診断自閉症


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学研 特別支援教育Webマガジン [自閉症重要図書]

DSCF0002.jpgnikimoto2.JPG
左は泉流星 右のニキリンコとほくろの位置が同じ

「自立をめざして!
 Gakken特別支援教育Webマガジン」
                学習研究社


初め2006年 12月号だけがアクセス不能
なりましたが、






今ではこのWebマガジン存在自体が消えて
無くなりました。








Webマガジン廃刊が無い事が利点なのにも関わらずです。







「自立をめざして!Gakken特別支援教育Webマガジン12月号」には
「ニキリンコは存在しない」とChipが言っている
と言う話が、明記されています。






その記述は
浜松市 こどものこころの診療所
福井大学 児童青年期こころの専門医育成部門 指導客員教授
杉山登志朗 児童精神科医師です。






杉山登志朗先生は、WHOの診断基準や、ハッペ、ローナ・ウイング
主張とは異なる、「自閉症と正常な人がなだらかに繋がっている」と
世界的にも珍しくユニークな主張をされている人です。






ちなみにこの中の攻撃をするニセアスペ
文章を読んだだけで分かるニセアスペとは
私の事です。
Scan0045 (4).jpg
(クリックして見てね)


間違いはすぐ変更します。詳細はコメント欄にて詳しくお書き下さい。


つづく

【自閉症テレビ21】凶悪犯罪ASD


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