実例 算数能力の特異的障害 [自閉症にまつわる話]

女の子は大体算数が苦手の子が多いモノですが、九九の暗算を小学低学年から始める様に
日本で教育を受けていれば、まあそれなりに足し算かけ算が使える様になります。
その教育プログラムはそれこそ江戸の昔から脈々と培われてきたもので、実績があります。
だから、簡単な暗算は出来て当たり前。しかし、そんな中で暗算が出来ないとどうなるか。
どんなに知能が高くても、他に才能があっても特別支援校(支援級・特殊学級)です。
教室では話の合う子は居ないし興味の対象も合いません。
自分の立ち位置に疑問を持ちながら中卒で社会へ。
生まれて初めてのアルバイトと言えばウエイトレス。
ウエイトレスはただ品物を運べば良いだけじゃありません。
伝票に書き込み、お金を貰いおつりを渡す。
この時、暗算が出来なければどうなるか。
電卓で計算しなければなりません。
しかし、算数の障害をもっていると電卓も上手く使えず時間が掛かる。
さらにオーナーは急かします。電卓も上手く使えないから、コンビニでも働けません。
お金を扱わないお店や工場で働くにしても、残業の計算や、品物の個数の計算や中小企業であれば
ある程現場で働く人が、機転を利かせて暗算しなければ仕事になりません。
何か数に関わるたびにもたもたしていると、そのうちクビになります。
見た様子ではとても知能が遅れている様な様子は無いのに、数字が絡むと何にも出来ない。
つまり、バカに見えないけどバカと見なされてしまいます。
結局、「私はウエイトレスも出来ないバカだから風俗しか出来ない」となってしまいます。
病的に算数能力に障害があると言う事はこういう事です。生まれつきの知能障害でそのレールに乗って
いれば今頃は生活保護か障害者年金を貰えたかもしれません。
普通に数学が苦手と言うレベルでは無く、算数能力の特異的障害
(ICD-10・F81.2 算数能力の特異的障害)とはこういう事なんです。
これが本当ホンモノの学習障害 SLD・Specific Learning Disorders
と言う事なんです。
この障害を持つ子供は支援の手には全く掛からず、支援の可能性がある事も知らず暮らしているのです。
ネット上の自称LDのシアワセ生活では無いのです。
【自閉症テレビ31】できない私
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