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見える事と みてる事 [星和社 自閉症論文集]

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ここでは、対人的な意味。
コミュニケーションの仕方について着目し、論文構成が成されていますが、
自閉症児が、普段から「大多数」に反した所を見ている事を
示準しています。




私の妻も、私も視力はあり、「見える」事に間違いありません。




しかし、日常生活で「見えてるつもり」でも、「大多数」が見てる所と
違うと言う実例はいくらでも出て来ます。



この論文は主に「共同注視」に着目した論文ですが、
私自身の体験、妻を見た様子から考えると、
自閉症児は「眼球の動き」にも問題があるのでは無いかと
考えられます。



これは私の昔のエピソードです。
「ヤマギシさん。モノ探してる方が忙しいんでねえべか」


これは、忙しく仕事をしている私を見て仲の良い工員さんが
笑いながら言った事です。




実際、どんなに気を付けていても、モノが無くなるのは
しょっちゅうで、この事を「ウチは四次元空間に繋がってる」
と表現します。
それ位、どんな大きなモノでも見つけられない時は
見つけられないのです。





この時の眼球の動きを観察すれば、眼球は激しく動き回っている事が
予想されます。
「左から順番に探せば絶対出てくる」
そう言い聞かせながら順番に見ているつもりでも、
何故か、そのモノがある所を飛ばして探し続け、
4度目にやっと見つけ出すと言う事があるからです。




眼球が、ある区間は円滑に動いていても、ある所に来ると
何かの刺激で、飛び越えてしまうのでは無いかと考えられます。




これは、LD学習障害の子供にも共通する事だとも言えます。
彼らが、教科書を見ている時、黒板を見ている時、
その眼球動作を観察すれば、
「なぜ理解できないのか。何に原因があるのか」
すぐに分かると私の体験上考えられるのです。




今、眼球追跡装置の価格は驚く程安くなり、
それをデータとして取り込むだけですから、
その実験応用の発展性は限りありません。




しかし、この論文が日本で発表されて20年
一人を除き誰も注目せず、誰も使おうともしません。




日本の研究者のレベルの低さ、発想の無さにガッカリするだけです。



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つづく

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